Takeshi Miyakawa

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What's new? のところにあった記事の記録です.
Facebookから直接もってきたりしているので,フォーマットが消えたりしていますが・・・.

[2017-2018] [2014-2016]

2020

2020年9月18日
論文情報

確かにこの論文 (Niss, 2019, FLM) は良かったです.大学院生には是非読んで欲しいですね.

https://mathedmemo.blogspot.com/2020/09/niss-2019.html

2020年8月31日
新しい論文が出ました!

以前,スイス・ローザンヌの大学と上越教育大学で PEERS という国際学生・研究者交流をやっていました.両国の学生グループが共同で算数の授業づくりをするというもので,2017年度に一回実施し諸事情により終わってしまったものです.その成果の一つが授業の国際比較研究という形で ESM の論文になりました.手前味噌ですが,結構面白い結果が出ていると思いますので,是非,読んでみてください.

Clivaz, S. & Miyakawa, T. (Online First). The effects of culture on mathematics lessons: an international comparative study of a collaboratively designed lesson. Educational Studies in Mathematics.

ところで,教員養成系の大学でしばしば見られる学生の海外研修は,引率の教員の負担が大きい割には研究という視点からメリットが少なかったりします.しかし,その成果が国際ジャーナルの論文(しかもトップジャーナル)になるのであれば,やる価値は十分あるのでは?機会があれば是非やってみてください.
PEERSについて:http://www.f.waseda.jp/tmiyakawa/peers/index.html

http://link.springer.com/article/10.1007/s10649-020-09980-1

2020年6月17日
研究情報

Documentational approach to didactics (DAD) という理論的枠組みがあります.日本ではあまり知られていませんが,フランスのグループを中心にして始まり,現在では国際的にも結構知られたものとなってきました.私が数年前にフランス・リヨンで在外研究を行ったときにお世話になった方たちがこのグループの中心的なメンバーです. 現在,このグループでは,DAD multilingual project というプロジェクトを進めており,私も関わらせてもらっています.そこで今回,DAD の概要の日本語版を作りましたのでお知らせします(下の二つ目のリンク).教師教育関連の研究に関心のある方には是非目を通していただいて,関連研究を発展させていただければと思います.ちなみに,DAD の日本語名称には困りましたが,真野さんと相談して,最終的に「教授文書活動研究法」としました.

https://hal.archives-ouvertes.fr/DAD-MULTILINGUAL/

https://hal.archives-ouvertes.fr/hal-02870657/document

2020年4月17日
数学教育学研究情報

ICMI (数学教育国際委員会)のプロジェクトで,これまでのクライン賞,フロイデンタール賞を受賞した研究者の研究内容をオンラインで配信するという ICMI AMOR プロジェクトというものが進められています.研究内容をビデオで紹介してくれます.ただいま進行中のプロジェクトでこれから内容が充実してくることかと思います.第一弾として数名の受賞者のものが少しできあがりました(フランス人ばかり?).基本的には,博士課程の大学院生など,これから研究の世界に入ろうとする人向けで,結構わかりやすいものになっています.コロナで外出できないこの折りに是非ご視聴ください!

https://icmiamor.org/

2020年4月2日
国際会議情報

今年の7月に上海で予定されていたICME-14が,新型コロナウィルスの影響で1年後に延期になりました.日程は2021年7月11日〜18日です.場所については,最初予定していたコンベンションセンターを取ることができず,華東師範大学のメインキャンパスになりました.ここには行ったことがありますが,コンベンションセンターより中国っぽくていい感じのところです.是非ご参加ください. なお,これまでに既に投稿された論文やポスターなどをどのように扱うのかまだ決まっていません.新たな申し込みの機会もあるかもしれません.近いうちにアナウンスされると思います.

https://www.icme14.org/

2019

2019/12/17 15:44
セミナー案内

スイスよりポスドクで日本滞在中のヴァレリー・バトーさん、宇都宮大学日野圭子先生、北海道教育大学大滝孝治先生をお招きして、以下のように、教師教育をテーマに数学教育学セミナーを早稲田大学で開催することになりました。教師教育についての研究にご関心のおありの方は、是非ご参加ください。詳細はリンク(及びPDFファイル)をご覧ください。

名称:数学教育学セミナー〜教師教育研究へのいざない〜
日時:2020年1月11日(土)13:00 - 17:30
場所:早稲田大学早稲田キャンパス14号館717教室
(〒169-0051 東京都新宿区西早稲田1丁目6−1)

なお,参加者数を把握するため,参加予定の方は事前にお知らせいただけると幸いです.懇親会も予定しています.

http://www.f.waseda.jp/tmiyakawa/seminar/index.html

2019/12/03 9:35
A new book!

シュプリンガーから新しい本が出ました。The 'Resource' Approach to Mathematics Education です。2018年5月にフランスのLyonで開催されたリソースの研究に関する国際会議の内容をまとめたものです。教師の使う様々な資料の利用の仕方を通して教師の仕事を理解しようといった研究です。個人的には第6章と第7章の執筆に関わっています(後者はオープンアクセス!)。是非ご覧ください。

A new book has been published from Springer: The 'Resource' Approach to Mathematics Education. This is a product of the international conference Res(s)ources 2018, which had been held in Lyon, France, in 2018. The chapter 7 I wrote with a Chinese colleague is open access! Please have a look.

https://link.springer.com/book/10.1007/978-3-030-20393-1

2019/11/30 21:32
国際数学デー

ユネスコが3月14日を「国際数学デー」に定めたそうです。この日はこれまで pi day (円周率デー)などと場所によっては呼ばれていましたが、これで国際機関によって正式に定められた記念日になったそうです。2020年3月14日はその最初の記念日で世界中でさまざまなイベントが準備されているそうです。わが国では商業的な奇妙な日でありますが、これからは数学を祝わなければなりません!(笑)

https://www.idm314.org/

facebook で少し前から周知しようと思っていたのですが、ついつい失念しておりました。

icme 14 の discussion group および workshop の申し込み〆切が本日の11月30日です。忘れていた方がもしいらっしゃいましたら至急申し込みください。

https://www.icme14.org/
2019/11/30 17:11に更新

ただいまデンマーク・コペンハーゲンに遠征中です.

2019年10月4日(金)にYukiko Asami-Johanssonさんの博士論文審査会がありました.博士論文は大変わかりやすく,ATDのプラクセオロジーを中心に用いて,日本の教師の知識や専門性の特徴をうまいこと明らかにしています.われわれの理解が大分進んだように思います.

以下のリンクから博士論文をダウンロードできますので(まだ修正されるとは思います),関心のある方は是非ご覧ください.

審査はもちろん合格です.おめでとうございます!

https://www.ind.ku.dk/begivenheder/2019/yukiko-asami-johansson/
2019/10/06 23:29に更新

ICME の論文は出しましたでしょうか?息抜きのための情報です。

最近あまり読まないのですが、たまたま JRME というアメリカの NCTM が出しているジャーナルを冊子で中身をチラッと見ることがありました。そうしたら、JRME の約50周年記念で、Editorial に数学教育学研究をどういうふうに進めるのか、どういうことが大事なのか、といったことの連載特集がやられていました。査読者のコメントを交えなが ら、research question や方法論などがテーマに議論されています。そしてこのリンクの号は、理論的枠組みがテーマでその異なった役割が議論されています。

これまでのアメリカの研究は理論的枠組みがなかったり弱いという印象が強かったのですが、このようにその重要性がきちんと取り上げられていることに目を引きました。ザッとしか目を通していませんが、その通りだと思うようなことがいくつも出ていました。日本の研究もやや理論的枠組みが弱いことが少なくないので、是非、若い方々 (or early career の方) は読んでみてください。数学教育学研究において理論的枠組みがどんな役割を果たすのか、勉強になることと思います。

https://www.nctm.org/Publications/Journal-for-Research-in-Mathematics-Education/2019/Vol50/Issue3/Theoretical-Framing-as-Justifying/
2019/10/01 20:11に更新

国際会議情報

再来週,2019/9/16よりドイツで数学の教科書関連の国際会議ICMT3が開催されます.その論文集がオンラインになりましたのでご覧ください.結構日本からも発表者がいるようです.

そろそろ発表の準備を始めないと・・・汗.

https://digital.ub.uni-paderborn.de/doi/10.17619/UNIPB/1-768
2019/09/05 22:51に更新

ICMI Study 25 - Teachers of mathematics working and learning in collaborative groups

以前にもお知らせした ICMI Study 25 についてです.論文〆切が本日 (7/19) まででしたが,今月末まで延長になりました!是非論文投稿してください.

The deadline of paper submission has been extended to 31 July 2019. I encourage all of you to contribute to this ICMI Study!

ちなみに,私は Theme A の理論や研究方法論のグループを担当しています.教師の協働の分析やデザインのための理論や方法論について論文投稿をお待ちしております.

http://icmistudy25.ie.ulisboa.pt/
2019/07/19 8:45に更新

国際会議情報

来年2020年夏に上海で開催されます ICME-14 の二次案内が出ました。基調講演や招待講演の詳細、各トピックスタディグループ (TSG) の論文投稿の案内等が出ています。

TSG への cintribution の締め切りは、4ページのpaperの場合が2019年9月15日です。

posterは最初の締め切りはpaperと同じ日にちですが、これはsolodarity fund (旅費の補助)を申請する人向けで、2回目の締め切りが2020年2月29日となっています。

上海は近いですし、日本人は中国にビザなしで入国できる数少ない人たちです。是非論文等を投稿して参加ください!

http://www.icme14.org/static/en/news/59.html?v=1559316054409
2019/06/02 9:11に更新

国際会議情報

以前お知らせした ICMI Study 25 についてですが,論文投稿の〆切が延長されました.新しい〆切は2019年7月19日(金)です.是非論文投稿を!

http://icmistudy25.ie.ulisboa.pt/
2019/05/30 8:29に更新

国際会議情報

ICMI Study 25 の論文投稿受付が始まりました.以前もお知らせしたように,Teachers of mathematics working and learning in collaborative groups という数学教師の協働に関するものです.〆切が6月末であまり時間がありません(〆切が伸びてくれないかな・・・)が,どんどん論文投稿してください!

http://icmistudy25.ie.ulisboa.pt/
2019/05/20 15:35に更新

文献情報

2016年にハンブルクで開催されたICME-13における Thematic afternoon というやつで,ヨーロッパのいろいろな数学教授学の流れを紹介するというものがありました.少し前ですが,その本がオープンアクセスで出ました.フランスやドイツを始め,研究のいろいろな流れがわかって面白いです.是非読んでみてください.

以前,誰かがリンクをシェアしていたような気もするのですが・・・.

https://link.springer.com/book/10.1007%2F978-3-030-05514-1
2019/04/24 8:52に更新

2019/04/01
研究室情報:

こんにちは。突然ですが、宮川健は2019年4月1日付けで早稲田大学教育・総合科学学術院(教育学部数学科)に着任しました。これに伴い、facebookページも名称を変更しました。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

上越教育大学にはトータルで10年間在籍しましたが、研究環境に恵まれ、非常に多くの研究を進めることができました。これもひとえに私の研究活動に直接的・間接的にご協力いただいた関係者皆様のお陰です。深く感謝申し上げます。ありがとうございました。

早稲田大学ではまた色々と環境が異なり、新たなチャレンジが多く待っていることと思いますが、数学教育学研究を盛り上げていけるよう頑張っていきたいと思いますので、今後ともご協力のほどどうぞよろしくお願い致します。

2019/03/14 20:55
国際会議情報

ICMI Study 25 のウェブサイトが立ち上がりました.Discussion document も最新のものがのっています.テーマは,以前もお知らせしたように,Teachers of mathematics working and learning in collaborative groups という数学教師の協働に関するものです.原稿の〆切が6月30日とあまり余裕がないのですが,是非積極的な論文投稿をよろしくお願いします.リスボンは本当にいいところらしいですよ!(フランスにいたときのヴァカンス候補地でした)

http://icmistudy25.ie.ulisboa.pt/

2019/03/04 22:16
ICMI News letter

3月1日付の ICMI News Letter が出ました。
その中に ICMI Study 25 の案内が出ていて、
今回は「教師の協働」がテーマになっています。
僭越ながら、このICMI Study の IPC (国際プログラム委員)を
やらせてもらっています。皆さん、是非論文を出してもらって
ポルトガル・リスボン(国際会議開催地)に来てください。
大変いいところのようです(楽しみです)。

日本の数学教育学研究では教師教育の研究は少ないですが、
教師の協働や教師と大学教員の協働は色々なところに
存在しています。それらがどんな仕組みでなされていて、
そこでの参加者がどんな役割を果たしているのか、
そこでどんなツールや資料が用いられもしくは開発されているのか、
そこでどのような教師の学習やスキルアップがなされているのか、
そうしたことは必ずしも明確ではありません。

教師の協働は世界中で見られます。その形態は大きく異なるため、
それを持ち寄るだけでも研究を前進させることができます。
是非、日本からも多くの積極的な参加をよろしくお願いします!

なお、Discussion document は、まだ修正箇所が結構あって、
近いうちに修正が入ることはここだけの秘密です。

https://www.mathunion.org/icmi/icmi-news-march-2019

2019/02/22 21:14
国際会議情報

大学レベルの数学教育についての研究に関する国際会議が少し前から始まりました。この分野は最近非常に盛んで、これで第3回目だそうです。わが国ではまだまだなところがありますが、関心のある方は是非こういうのに参加していただいて国際レベルで研究を進めて欲しいところです。

https://indrum2020.sciencesconf.org/

2019/01/18 13:49
耳寄り情報:

全国数学教育学会の学会誌に掲載されている論文が J-STAGE に登録されたようです.結構最近のものまでフリーで読めます.

素晴らしい!
DOI も付いて申し分ないです.

掲載にご尽力いただいた方々に多謝です.

https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jasme/-char/ja

2019/01/18 11:50
研究会情報

以下のような国際研究集会が開催されます.関心のある方は是非!
講演会のみならずワークショップもあります.
データ分析など研究のスキルアップに!

> 早稲田大学 > 教育学部数学科 > 宮川研究室

Created: 2022/11/12
Last update: 2022/11/12

数学教育に関する備忘録